スケッチの活用
■「手本を見ても思うように描けない!」などで、困っていませんか?
●草花の手本集には、色々な角度から見た花や葉の形を表現した手本があります。名著「芥子園画傳」でもそうなっています。
●多くの人は、花の向きを習っても、思うように草花が描けないようです。
●なぜなのでしょう?・・・茎から葉や花がどのように出ているかなど、「全体イメージ」が持てていないからだと思われます。
●したがって、お手本の通り書く他はないということになります。
●どう描いたのか、筆づかいがよくわからない・・・手本は結果なのです!
●水墨画の参考書には、書家のような達者な筆使いの手本が多いようです。
●教室で教えていて、手本によって生徒さんが練習すると、形の真似になってしまいます。最近気がついたことは、私が失敗した筆つかいは、特徴があるのでよく真似られます。また、偶然できたかすれなどをそのままに真似ようとして、描けないといわれ、困ります。
どうすれば、描けるようになるか・・・
■「三方スケッチ」を試してみよう!
○花や木を正面、側面、裏面の3方向からスケッチすれば良いのです。
○茎はどのようについているか、茎から葉や花はどのようについているのかを記録するのです。必ずしも上手く写す必要はありません。
○正確に記録することの方が大切なのです。
○木の枝、葉、花は、葉の種類ごとにある種の法則を持ってついているのです。
○ランダムのようではあっても、よくみるとだいたい法則をもって生えているのです。そのようなことに気づいたら発見した事柄を記録しておきます。
■簡単な「筆づかいの作り方」
○このようなケースでは、描いたスケッチを使い、スケッチの上に「子供の塗り絵のように、墨を置けばよい」(面描きする)と、お教えしています。
○つまり、筆捌きは、本物をよく観察すれば、自分で作っていけるのです。
○この方法は、独学して作ってきた方法です。こうすれば、なんでも自分流で描いてみることができます。
・・・クリックすれば、絵が拡大します。
三方スケッチの例
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朝顔の葉づき1 |
朝顔の葉づき2 |
小菊 |
千両 |
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鉄線 |
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